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日中首脳会談が終わったわけですが
日中首脳会談 主席、歴史反省迫る 首相、デモ再発防止要請:産経新聞
インドネシア訪問中の小泉純一郎首相は二十三日夜、ジャカルタ市内で中国の胡錦濤国家主席と会談した。会談で胡主席は、「歴史を正しく認識し対処するために、反省を実際の行動に移してほしい」と要求。一方、首相は中国での反日デモで邦人に負傷者が出たことを受け、「再びこういうことが起こらないように、今後、適切に対処してほしい」と再発防止を求めたが、謝罪や補償には言及しなかった。
 焦点の反日デモに関し、首相は「すでに日中の外相間で取り上げられている問題は、ここではくり返さない」と自ら切り出し、「(中国の)日本大使館、領事館、日本企業、(日本)国民に対し、再びこのようなことがないように」と再発防止を求めるにとどまった。これに対し胡主席は大きくうなずくそぶりを見せたが、謝罪の言葉などはなかった。
 一方、中国側が最重視する日本の歴史問題について、胡主席は「厳粛かつ慎重な態度で歴史問題を処理してほしい」と要請。首相の靖国神社参拝に直接言及することはなかったが、「昨年十一月のチリでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)での首脳会談で、靖国神社の参拝中止を求めたり、教科書問題を取り上げたが、この場では具体的な議論をしようとは思わない」と述べた。ただ、会談後の中国政府の説明によると、靖国神社参拝と歴史教科書を例示し、「行動で示してほしい」と述べたという。
 これに対し小泉首相は「お互い反発の感情があるが、双方の非をあげつらうのではなく、いかに友好関係を発展させることが大切かということだと理解している。歴史をかがみとし、未来の友好を考えたい」と述べるにとどまった。
 また、胡主席は台湾問題で、「十三億の国民の感情にかかわる」と日本に適切な対応を求めた。
 会談で胡主席は「五つの提案」として(1)三つの政治文書(日中共同声明、日中平和友好条約、日中共同宣言)の重視(2)歴史をかがみとして未来に向かう(3)台湾問題の適切な処理(4)対話を通じた問題の解決(5)幅広い分野での交流・協力の拡大-を提案。首相も「日中関係を発展させるため、配慮していきたい」と答えた。
 会談は約五十分間、中国側宿泊先のホテルを、首相が訪ねる形で行われた。冒頭、両首脳は握手を交わしたものの、笑顔の首相に対して胡主席の表情は硬いままだった。

首相の演説についてはどちらかといえば肯定的な見方をしていた私ですが、この会談内容は納得いかない。
なによりこれ↓
・中国側宿泊先のホテルを、首相が訪ねる形で行われた
・(暴動について)再発防止を求めたが、謝罪や補償には言及しなかった

おいおいおいおい。

首相はもっと強気に出てもよかったんじゃないか、むしろ強気に出るべきだったと思うんですが。なんかただひたすら中国の主張を聞いてきただけな印象を拭えません。まるで呼びつけられて怒られて帰ってきたみたいじゃないですか。
さっそく中国国内では、日本側は全面的に中国の主張に同意した、とか都合よく編集されて報道されてるし。
そして個人的に気になったのが「台湾問題」を明言してきたこと。中国の一番の関心はコレなんでしょうね。
日本は国防上の観点から、台湾が完全に中国支配下になってしまうのは歓迎しない、しかし胡主席が提示した条件にある”日中共同声明・日中平和友好条約・日中共同宣言”では台湾独立は認めない立場で同意しています。非常に対応が難しい問題ですね。なんだかうまいこと牽制されてしまった感じ・・

ところでこの”日中共同声明・日中平和友好条約・日中共同宣言”の重視を挙げてきた中国ですが、中国自身がまったくこの3つを守っていないことはまたもや棚上げですか

「主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に対する相互不干渉、平等及び互恵並びに平和共存の諸原則の基礎の上に両国間の恒久的な平和友好関係を確立することに合意する」
↑毎年毎年内政干渉しまくり・尖閣諸島に勝手に領有権主張・原潜で領海侵犯

「この地域(注:アジア地域)の平和を維持し、発展を促進することが、両国の揺るぎない基本方針であること、また、アジア地域における覇権はこれを求めることなく、武力又は武力による威嚇に訴えず、すべての紛争は平和的手段により解決すべきであることを改めて表明」
↑覇権求めて各地に武力侵攻・東シナ海で日本を威嚇中

中国側全然守ってないし。違反だらけじゃないですか。
”日中共同声明・日中平和友好条約・日中共同宣言”の内容は”台湾不支持”だけだとでも思ってるのでしょうか?

ちょっと情けない会談内容だっただけに、小泉演説はやはりただの土下座外交だったのかも、と思ってしまいましたorz
買いかぶりすぎたかなぁ・・うーん。。

↓コレの今後の動向に望みを繋いでいきたいと思います。
「反日教科書」改善求める・中国の歴史教育で(町村)外相
町村信孝外相は24日のNHKや民放テレビ番組で、インドネシアで行われた日中首脳会談を受け、反日色が強いとされる中国の歴史教科書について政府として実態を調査した上で中国側に改善を申し入れる意向を明らかにした。
小泉純一郎首相が胡錦濤国家主席に反日デモ被害の謝罪や賠償を直接求めなかった点については「個々の課題を包含して日中友好の大切さを確認したことで、大きな目的は達成した」と会談の意義を強調。中国各地で起きた反日デモが厳重な警備の下で抑えられていることに関連して「(もう少し早く規制できなかったのかという)疑問が残る。先週や先々週は、あるところまで規制してそこから先は野放しにするという中途半端な対応でしかなかった」と中国の対応を批判した。

調査するまでもなく、明らかに反日な教科書なわけですが。中国だけでなく韓国にも言ってやりたい(笑 
なにより世界に向けて声を上げてください。国際社会は中韓の反日教育を批判しています。この流れをうまく活かしてほしい。
国内向けパフォーマンスで終わりませんように・・・・・

*追記
よくよく考えたら中国の日本に対する内政干渉に正当性を与えてしまう諸刃の剣かもしれないと思ってきました。
中国が「文句言ってきてもいいよ」と言っちゃってるのが怪しいと思うのは懐疑的すぎかしら。。
改善要請したところで中国側がはいそうですかと直すわけないしなぁ・・・

>中国各地で起きた反日デモが厳重な警備の下で抑えられていることに関連して「(もう少し早く規制できなかったのかという)疑問が残る。先週や先々週は、あるところまで規制してそこから先は野放しにするという中途半端な対応でしかなかった」と中国の対応を批判
↑ほんとほんと。できるんなら早くやれって感じだよね。
by freya-rose | 2005-04-24 20:47 | 中国関連
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